鉄兜
堪えきれない 恐怖の震え 迫り来る血の嵐 誘惑を断ち我一人立つ 気が狂いそう 男やもめに蛆が湧く 臭いも汚れた罪の心 鎖巻きつき足動かず 想い出せば幼き頃 青空に向って叫んでいた 気のむくままに 走り回り 傷跡つくり痛くて痛くて仕方が無い 夕暮れ時の母の声 怒(いか)れた爺いの説法を聞かされ心腐り果てる 気が狂いそう 気が狂いそう 夜露に濡れた花が咲く 前のページに戻る