獣の色
風よ吹け 木々よ揺れ 歩く路は他に無い
一羽の鳥が飛ぶ 空を飛び回る 太陽を浴びよ
どこから どこへと 行こうとも 刻々と時は迫る
鎖の無い猛獣 這いづり這い回る
凍りつく 恐怖が目の前
微かな息の音さえも全て 消し去る
遥か遠く 未知の世界の 聞こえる香りに 誘われて
再び鳥は飛ぶ 光が射しても 苦しみは消えぬ
愛に溢れた 幼き日を 想っては 胸が痛む
降り頻(しき)る雨に削られ 心の熱さに冷める
凍りつく 恐怖が目の前
微かな息の音さえも全て
鎖の無い猛獣 這いづり這い回る
凍りつく 恐怖が目の前
微かな息の音さえも全て全て全て 消し去る
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