『3rd』

 #1:心の叫び
3rdCDのオープニングを飾るのはギターリフが印象的なこの曲です。
イントロを聴くと「え?フュージョン?」という感じ。
爽やかなギターリフが左右から広がりのあるディレイで空間を演出して、
ベースはもう造天寺ではお馴染みになった梶原スラップ(チョッパーとも言う)がえらい心地良くて…
そして、このギターリフは全編を通して何度も繰り返されます。
でも、バックの演奏はどんどん変化していきます。
そして、Bメロの意外な転調、サビのキャッチーな歌メロ、間奏でのスキャット、ヴォーカルがオイシ過ぎです。
今回はドラムの音も前作より満足の行く音で録れました。
リーダーのタイトなグルーヴを感じて下さい。
今回は割合的にB梶原のコーラスが多くなっています。
この曲ではコーラスは僕ではなく彼です。
サビの部分ではヴォーカルをダブリングして狂声の一人ユニゾンになってます。
狂声氏によるとこの曲は「ヴァイmeetsレッチリ」みたいな曲らしいです。


 #2:五臓六腑
この曲は3拍子(ワルツ)で始まります。
フザケきった感じの歌唱に浮遊感のあるバック。
鈴やチープなキーボードを使ってチープな感じを出しています。ドラムもモノラルです(笑)
これが1分くらい続くんで、もしかして最後までこんな曲なんじゃないかと思わせますが、
一転、狂声シャウトと共にスピードのあるヘヴィロックへとなだれこんでいきます。
実はこの曲、ギターがオイシイんです(笑)
歌メロのバックでのタッピング、80年代メタル風のカッコイイリフ。
ベースはひったすら同じフレーズを繰り返しているところがまたかっこいい!
そして、いつもの得意技。
ガラッと曲調が変わってテンションの高い叫び声。
小技ですが後ろでギターをピッキングハーモニクスで「クワーッ」っといわせたり
スクラッチっぽい音を出したりしています。
そして突然カントリーに!カントリーっぽい、じゃなくてカントリーです(笑)
でも、こんなに「あり得ない」曲展開をしても、この曲は全体的に勢いがあるので
割とスッキリ聞こえるらしいです。不思議!


 #3:闘争本能
造天寺の曲はプロローグというか、静かな「前菜」がくっついている場合があるんですが、
この曲も静かなバラードで始まります。
A.G.とVo.のみのバラード部分では珍しく狂声和雄氏に何回も「ダメ出し」して歌い方を指定しました。
「こういう歌い方をするのは初めてだ」という新・狂声節を堪能して下さい。
そして序々にB.やE.G.が重なっていき、造天寺史上もっとも「メタル」なリフから本編が始まります。
実はこの曲、僕が一人で作ったデモのデモそのまんまに近いです。
「心〜」も「五臓〜」もスタジオでのセッションを重ねてみんなで作った作品ですが、
この曲はあまり時間がなかったために全体ではそう「いぢれ」ませんでした。
これからのこの曲の進化が楽しみです。
因みに、僕が一人で作った曲も梶原君が一人で作った曲も
歌詞カードのクレジットは全て「URAKAWA/KAJIWARA」になっています。
レノンマッカートニーみたいでしょう?

聴き所は全部!と、言いたいんですが、リーダーのタムをからめたドラム、
…手前味噌ですが、長いギターソロですかね。
こういうタイプのギターソロでタッピングとかするの、多分僕だけでしょうね(笑)
それから、歌詞が面白いです。「一打入魂」とか「百発百中」とか。


 ※ボーナストラック3
3rdにも、無料配付分にはボーナストラック入ってます!
今回も、意外な、意外な選曲です。
いつも、意外な選曲は誰がしているのだろう?って感じに思っている人も居ることでしょうが、
今回はリーダー1人の意見で決まりました(笑)ゴリ押しです(笑)
ハッキリ言って、今までで一番大変でした。練習時間も無かったし、
キーボードがかなり入ってるし、再現不可能なコーラスも!
しかし、キーボーディストも見つかり、なんとか形にはなったと思います。
因みに、この曲の歌入れまでに和雄氏は曲を4回しか聴いてないそうで…
いつもながらの狂声節で符割がオリジナルと全然違う…僕のコーラス入れは困難を極めました。



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